商品名 | ラシックス(むくみ取り) |
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成分 | フロセミド |
効果 | むくみ改善、利尿作用、高血圧改善など |
副作用 | 起立性低血圧症、耳鳴り、食欲不振など |
飲み方 | 1日40~80mgを目安とし、1~2錠を服用 |
製造元 | アベンティスファーマ |
ラシックスの特徴
ラシックスは、アベンティスファーマ社が開発した利尿降圧剤で、白い丸形の錠剤が特徴です。
利尿剤には作用部位により種類がありますが、ラシックスはヘンレループという部分でのナトリウムとカルシウムの再吸収を抑制します。
ナトリウムとカリウムの再吸収が抑制されると、浸透圧のバランスが崩れることで、血液中に水分が戻される作用が弱まります。
引き戻されなかった水分は尿細管に溜まり、尿として体外へ排出されます。
この作用により、体内の余分な水分が排出されるため、体内の水分量の調整に役立ちます。
ラシックスの効果
ラシックスの主成分であるフロセミドは体内の水分量に関わりのある腎臓と膀胱につながるヘレンループで体内への水分吸収を阻害し、尿量を増やす働きをすることから、ループ利尿薬とも呼ばれています。
次の項目では、ラシックスを服用することで改善するむくみや高血圧について説明します。
ラシックスによるむくみ改善
血液中に溜まった毒素や老廃物を尿として排出するため、短時間で全身のむくみを取り除きます。
老廃物が排出されずに、体内に溜まったままですと、細胞が水分を含みすぎて活動が鈍くなり、その結果細胞の劣化を招きます。
さらに脂肪細胞へと変化してしまい、体内に蓄積され脂肪やセルライトとなる原因になります。
ダイエットを行っているのに体重が落ちずに肥満が改善されないという方は、毒素や老廃物によるむくみが原因の可能性もあります。
老廃物の排出を促すデトックス効果もあり、人気の商品です。
ラシックスによる高血圧改善
ラシックスを服用後は成分が速やかに体内へ吸収され、腎尿細管におけるナトリウム、カリウムの再吸収を抑え利尿作用を示し、さらに循環する血流量の減少により血圧を下げる効果があるため、高血圧症の治療薬にも用いられています。
ラシックスの口コミ
ラシックスの服用により、実際に効果のあった方やあまり効果を感じる事ができなかった方の割合について、以下が報告されています。
ラシックスの口コミ
- 効果を実感した方:約96%(259名)
- 不満があった方:約4%(7名)
このデータより、ラシックスは多くの方が効果を実感できたことがわかりますが、効果を実感できなかった少数の方がいることも事実です。
ここでは、実際に服用してみた方の口コミを紹介します。
ラシックスの持続時間
持続時間は4〜6時間と言われています。
効果発現時間はおおよそ1時間ほどと早く、服用後すぐに効果を期待できます。
ただし、個々の体質や健康状態によってこの時間は変動します。
ラシックスの強さ
ループ利尿薬 | チアジド系利尿薬 非チアジド(サイアザイド)系利尿薬 チアジド系(サイアザイド系)類似利尿薬 |
カリウム保持性利尿薬 | バソプレシンV2 受容体阻害薬 |
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利尿作用 | 強い | やや強い | 弱い | 非常に強い |
降圧作用 | 弱い | 強い | やや強い | - |
代表的な薬 | ラシックス(フロセミド) ルプラック(トラセミド) ダイアート(アゾセミド) ルネトロン、ブリネックス(ブメタニド) |
ダイクロトライド(ヒドロクロロチアジド) フルイトラン(トリクロルメチアジド) ベハイド(ベンチルヒドロクロロチアジド) ナトリックス(インダパミド) |
アルダクトン(スピロノラクトン) トリテレン(トリアムテレン) ソルダクトン(カンレノ酸カリウム) |
サムスカ(トルバプタン) |
利尿剤は作用部位によって種類が分かれており、大きく分けて4種類あります。
ラシックスの有効成分であるフロセミドは、尿を生成する腎臓のネフロンの一部である「ヘンレループ」という部分に作用するため、ループ利尿薬に分類されます。
利尿剤は腎臓のどこに作用するかによって強さが異なりますが、ヘンレループに作用するループ利尿薬は、一番強い効果が期待できます。
ラシックスは通販で買える?
ラシックスは現在、当サイトのような海外通販(個人輸入代行)では購入することができず、病院処方のみでの取り扱いとなっています。
スマートドラッグが規制された2019年に厚生労働省によって輸入禁止に指定されたため、海外通販(個人輸入代行)で購入することができなくなりました。
そのため今もラシックスを取り扱っている通販サイトは、厚生労働省の指定薬物を取り扱っていることになるため、注意が必要です。
ラシックス取扱い | 販売場所 |
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なし | 海外通販 |
なし | マツキヨなどの大手ドラッグストア ドンキホーテ Amazonや楽天などの国内通販サイト |
あり | 病院 |
ラシックスの購入方法
ラシックスを購入したい場合、一般内科、整形外科、循環器内科、腎臓内科などの診療科を取り扱う病院で処方してもらう必要があります。
ただし、むくみ改善に利尿剤が必要であると医師に診断された場合のみ利尿剤を処方されるため、病院に行けば確実に購入できるわけではありません。
ラシックスが効かない理由は?
ラシックスが効かないのは、「①アルブミン値が低い」「②尿細管にダメージがある」「③腎血流が十分でない」が要因であるとされています。
まず、ラシックスはアルブミンと呼ばれるタンパク質と結びつくことで、利尿作用を発揮します。
この量が少ないと効果を十分に発揮することができません。
また、利尿作用を促す尿細管にダメージがあったり、血中に含んだラシックスを送り届ける腎血流が少ないことも利尿作用を低下させる要因となってしまいます。
ラシックスが効かない場合は、ルプラック・ジェネリックなど別の利尿剤へ変更してみることをおすすめします。
ラシックスの代替品
ラシックスを購入したいが「買えるか分からないのに病院に行くのは面倒」「手間をかけずに購入したい」という方は、以下の代替品を服用することをおすすめします。
ラシックスに関するよくある質問
- Q1ラシックスとフロセミドの違いは何ですか?
- A1
ラシックスは商品名、フロセミドは成分名という違いがありますが、薬としては同じものを指します。
そのため効果効能に違いはありません。 - Q2ラシックスはダイエットの効果がありますか?
- A2
脂肪を減少させるダイエットとしての効果は期待できません。
ラシックスはむくみを改善することができるため、体重が減ることもありますが、効果としては一時的です。
そのためダイエット目的でラシックスを服用することは推奨されていません。
- Q3ラシックスに危険性はある?
- A3
長期的に服用を続ける場合、電解質失調(体液中のナトリウムやカリウムのバランスが崩れること)になることがあるため注意が必要です。
体に異変を感じた場合は、医師にご相談してください。
ラシックス錠|患者向医薬品ガイド
参考サイト
商品のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
服用のタイミング
むくみや血圧を下げたい時
服用量の目安
1日40〜80mgとし、1〜2錠を服用してください。
連日または隔日服用しますが、年齢や症状により用量を調整しながら服用してください。
40mgであまり効果を実感できなかった場合に80mgへ用量を上げることが可能となっているので、ご自身に合った用量へ切り替えるようにしてください。
推奨用量
初めてラシックスの主成分であるフロセミドを含む医薬品を服用される場合は、40mgからの服用が推奨されています。
ラシックスの服用に注意が必要な方
・冠動脈硬化症、脳動脈硬化症のある方
急激な利尿作用により、血栓塞栓症を誘発する恐れがあります。
・下痢、嘔吐のある方
利尿作用により、電解質失調を起こす恐れがあります。
・何らかの手術前の方
・減塩療法時の方
低ナトリウム血症を起こす恐れがあります。
・全身性エリテマトーデスの方
症状を悪化させる恐れがあります。
・妊娠している可能性のある方、妊娠中の方
治療上のメリットが危険性を上回ると判断された場合のみ服用してください。
・授乳中の方
授乳しないことが望ましいとされています。
・小児
・高齢の方
ラシックスを服用できない方
・無尿の方・肝性昏睡の方
・体液中のナトリウム、カリウムが減少している方
・痛風、糖尿病のある方
・スルホンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴がある方など
・男性の夜間多尿、夜間頻尿の改善に用いるデスモプレシン酢酸塩水和物を投与中の方
※服用の際は、医師の指示に従ってください。
主な副作用
主な副作用は以下があげられます。
主な副作用(頻度不明) | |
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血液 | 貧血、白血球減少、溶血性貧血 |
代謝異常 | 低ナトリウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、代謝性アルカローシス、高血糖症、高抗コレストロール血症 |
皮膚 | 発疹、蕁麻疹、光線過敏症、そう痒症、水疱性皮膚炎、紫斑 |
消化器 | 食欲減退、下痢、悪心、嘔吐、口渇 |
肝臓 | 黄疸、肝機能異常、胆汁うっ滞 |
腎臓 | クレアチニン上昇 |
精神神経系 | 眩暈、頭痛、知覚異常、聴覚障害 |
その他 | 脱力感、倦怠感、起立性血症、味覚異常、発熱 |
重大な副作用
重大な副作用は以下があげられますが、いずれも副作用発現頻度が明確となる調査は実施されておらず頻度不明となっています。
・ショック
・アナフィラキシー
・再生不良性貧血
・心室性不整脈
・間質性腎炎、間質性肺炎
・難聴
・光線過敏症
※光線過敏症とは?
光線の照射により被照射部に水疱や紅斑などの皮膚症状がでたり、関節炎や気管支炎の原因となる疾患です。
併用禁忌
併用禁忌薬は、ラシックスと相性が悪く一緒に飲み合わせることができないお薬です。・デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)
併用により低ナトリウム血症を起こす恐れがあります。
併用注意
併用注意薬は、ラシックスと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。・昇圧アミン、アドレナリン、ノルアドレナリン
併用により血管壁の反応性が低下する恐れがあるため。
・他の降圧剤
作用秩序の異なる降圧剤との併用は降圧作用が増強されます。
・糖尿病用剤
細胞内外のカリウムを喪失しインスリン分泌を抑え、末梢でのインスリン感受性の低下をもたらします。
これらの他にも併用注意があるため、参考サイトをご確認ください。
参考サイト
服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。保管方法
・小さな子の手が届かない場所に保管してください。
・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。
・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。