商品名 | メドロール(プレドニゾロン) |
---|---|
成分 | メチルプレドニゾロン |
効果 | アレルギー症状の緩和、リウマチ疾患改善、血液疾患改善など |
副作用 | 過敏症、月経異常、消化器系、呼吸器系、精神神経系など |
使い方 | 1日4回、4~48mgを分けて服用 |
製造元 | ファイザー |
メドロールの特徴
メドロールはファイザー社が開発した白く菱形の錠剤が特徴なステロイド薬です。
メドロールは糖質コルチコイド作用(炎症を抑制し免疫を弱める)と鉱質コルチコイド作用(ナトリウムの吸収を促進し、血圧を上昇させる)という2種類の効果があるのが特徴です。
メドロールの効果
メドロールの主成分であるメチルプレドニゾロンはアレルギー症状やリウマチ疾患、血液疾患などの効果が期待できます。
メドロールの抗炎症作用は、身体に炎症を起こす要因の1つであるホスホリパーゼA2の働きを関節的に阻害する働きがあるほか、炎症を起こす化学物質のPGやアラキドン酸も間接的に抑えることで結果的に炎症の症状を改善することができます。
また、アトピー性皮膚炎の原因である、免疫機能の過剰な働きで起こるアレルギー反応を抑える効果があります。
メドロールは中時間作用型のため、服用してから約半日もすれば効果が抜けるため、飲む量を調整しやすいことや、弱いステロイド薬のため高血圧や心不全のリスクが高い方も服用しやすいステロイド薬です。
メドロールの成分量
日本国内において、2mg/4mgが処方されています。
個人輸入を行っている当サイトでは8mg/16mgの2種類の購入が可能です。
その他
比較的に副作用が起こりにくいのと中時間作用型であることなどから、眼科耳鼻科皮膚科など病院でも処方されることが多いです。
服用方法
1日4~48mgを1~4回に分けて服用してください。
決して2回分を1度に飲まないでください。
なお、年齢や症状により適切な用量に調整します。
服用量の目安
症状によって適切な用量に調整してください。
ステロイド薬共通の使用量の目安として、必要最低限の使用に留めるようにしてください。
また、服用する前に以下のことを確認してから服用するようにしてください。
1.メドロールの服用中に水ぼうそうやはしかに感染すると、命に関わる可能性があるため、服用前に予防接種を受けているかを確かめ、これらの病気の既住歴がない方は感染を予防するようにしましょう。もし感染が疑われる場合は、ただちに医療機関で受診するようにしましょう。
2.メドロールを連用した後に、服用を急に中止することで、離脱症状が起こる場合があるため、服用を中止する場合は徐々に服用量を減らすなどしましょう。
3.B型肝炎ウイルスキャリアの方がフテロイド薬を服用すると、メドロールを服用するとウイルスが増量し肝炎を発症する場合があります。
4.メドロールを長期的に、あるいは大量に服用している場合、服用中止から6ヶ月以内の方は免疫機能が低下している場合があります。そのため、生ワクチンを接種するとワクチンによる感染症を起こしてしまう場合があるので生ワクチンの摂取はしないようにしてください。
使用する量や期間は症状に合わせて医師に相談してください。
推奨用量
通常、成人は1日1〜12錠(主成分として4〜48mg)を1〜4回に分けて服用することが推奨されていますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。
食事の影響
薬の血中濃度が一定するのが望ましいため、時間がほぼ一定で胃の中が空っぽでないという意味で朝食後と言う指示が出されることが多いですが、医師に相談してからご利用ください。
アルコールの影響
メドロールはアルコールとの相互作用は現在報告されていませんが、薬とアルコールを同時に摂取すると、アルコール類の吸収や代謝が影響することで、薬の効果が出すぎてしまう、もしくは効果が弱まる可能性があるので避けたほうが安全です。
メドロールを服用できない方
・メドロールの成分メチルプレドニゾロンに過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
次のような方はメドロールを原則服用できませんが、治療上必要な場合のみ慎重に服用します。
・有効な治療薬が存在しない感染症、全身の真菌症の方
・消化性潰瘍、憩室炎の方
・精神病の方
・結核性疾患の方
・単純ヘルペス性角膜炎の方
・後のう白内障の方
・緑内障の方
・高血圧症の方
・電解質異常の方
・血栓症の方
・最近行ったばかりの内臓の手術創のある方
・急性心筋梗塞を起こした方
※使用の際は、医師の指示に従ってください。
主な副作用
主な副作用には、過敏症、月経異常、消化器系、呼吸器系、精神神経系などに症状が現れる場合があります。
頻度不明の重大な副作用として、誘発感染症、感染症の増悪、血栓症、腹痛などがあげられます。
ワクチン株(検体から分離したウイルスを人工的に培養したもの)の異常増殖や、毒性が復帰する可能性があります。
万が一、上記にあげた症状などが表れた場合は直ちに使用を中止し、医師の診察を受けてください。
併用禁忌
現在報告されておりません。
併用注意
併用注意薬は、メドロールと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。
CYP3A4阻害薬
・エリスロマイシン
・イトリゾール
・フロリードD
・シナシッド
・マーベロン
・イメンド
など
抗凝血剤
・ワーファリン
など
非脱分極性筋弛緩剤
・ミオブロック
・マスキュラックス
など
非ステロイド性解熱鎮痛剤
・ロキソニン
・ボルタレン
など
カリウム排泄型利尿剤
・フルイトラン
・ヒドロクロロチアジド
・ラシックス
など
サリチル酸誘導体
・アスピリン
など
バルビツール酸誘導体
・フェノバール
・アレビアチン/ヒダントール
・リファジン
・テグレトール
など
糖尿病治療薬、インスリン製剤
・グルコバイ
・ヘキストラスチノン
など
参考サイト
服用方法・副作用・併用禁忌・注意のご説明には、販売国の商品説明書の他に、次のサイトを参考にしています。
保管方法
・小さな子の手が届かない場所に保管してください。
・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。
・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。
・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。